色差、形状差、汚れ、背景どんなシーンでも距離設定反射形ディスタンスセンサで確実に検出

距離設定反射形ディスタンスセンサは、受光光量の大小によって検出動作を行うこれまでの拡散反射形光電子センサと異なり、三角測距の原理に基づく距離検出方式による光電子センサです。従って、レンズ面の汚れ、検出物体の色の違いなどの影響を受けにくく、また、背景物体の影響も少なく、より安定した検出が可能です。

距離設定反射形ディスタンスセンサの共通的な特長

1.背景からの影響を受けにくい。

検出物体の背景からの不要な反射光の影響を受けにくくなっています。

2.レンズの汚れやワークの汚れに強い。

3.物体の色、形状、材質の影響を受けにくい。

反射率の高い“白い物体”、反射率の低い“黒い物体”、混色物体や、変色する物体も、ほぼ同じ位置で検出します。

取り付け上の制約から解放

悪環境下でも安定検出

色差のある検出物体も安定検出

光学的に位置を検出する方式は、受光素子の受光位置の変化を検出する三角測距方式や、照射光と反射光の時間差を検出する位相差検出方式などがあります。
小型で製造ラインや装置内への組み込みが容易な三角測距方式、位相差検出方式の距離設定反射形ディスタンスセンサは、工場の自動化、製造・生産ライン以外にも建物内や乗り物内など、公共の場でも数多く使用されています。

幅広いアプリケーションでセンサが活躍しています

●光学式距離設定形

受光素子上の受光位置を、距離に換算してオン-オフ検出します。省スペースなコンパクトサイズに三角測距方式で安定検出を実現します。

●アナログ出力形

位置受光素子（ＰＳＤ素子）を使用し、距離変化をアナログ電圧出力します。連続的に位置が変動する検出物体の位置検出や、一つのセンサで複数の検出位置を比較したいアプリケーションに最適です。

●マルチビーム位相差検出、長距離拡散反射形

位相差検出方式とは、照射光と反射光の時間差を検出する検出方式で、三角測距方式に比べ、長距離検出時の検出精度の変動が少ない特長があります。また、複数の検出光軸（マルチビーム）で検出エリアの選択や、幅広い検出エリアが得られます。

●ディスタンスセンサの検出原理の略図

対象物体との距離変化による受光の入光位置変化で距離判定検出を行います。
一般の受光量による反射形のセンサに比べ、距離設定反射形ディスタンスセンサは、対象物体との距離変化による受光の入光位置変化で検出を行うため、対象物体の色や材質の変化、背景物の反射、センサ自身の汚れによる受光量の変化の影響を受けにくく、安定した検出が可能となります。